歯の相談室

Q11.舌小帯異常とは?
Q.息子の舌がハート型なのが、生後半年頃から気になっていました。特に発音が悪いとか言葉の発達が遅れているということもなく、今現在4才になったところです。先日息子が上唇にベロが届かないと悔しがってまして、私が無知な事もあり『この子の身体的な特徴なんだ』って感覚だったのですが、気に掛かり、ネットで調べましたら舌小帯異常ということを知りました。今後のことが心配です。


A.お子様が4歳になられたそうですが、何事もなくて良かったと思います。でも、これから成長するにあたって、舌の可動障害もそうですが、顔面の筋肉、特に口輪筋の未発達で、不正咬合などの原因にもなりかねません。これは舌突出癖、挿舌癖があると、嚥下時に口輪筋やオトガイ筋を強く緊張させ不正咬合の原因にもなるのです。やはり、歯科口腔外科などへ訪ねて、精査してもらったほうが良いでしょう。お子様の症状によっては外科的手術をしなければなりません。舌小帯切除術は簡単な手術です。術後のリハビリ(舌訓練法)を適切に行えば、完治するでしょう。舌訓練法とは、舌突出癖、挿舌癖を訓練する方法です。食塊を舌を使って咽頭部に送るまでの過程は、反射ではなく随意運動であるため言語治療と同様に意識的に舌を訓練することが必要とされます。そして、お口を大きく開閉させる運動や、奥歯を噛み締めて、舌の側方部を使ってチュッ、チュッと音を出して吸い込む訓練法です。このような舌訓練法で、舌や口輪筋を強化することで、いろいろな障害を乗り越えると思います。舌訓練法を実施している病院を探してみては如何でしょうか。
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