歯周病とは炎症が歯肉の範囲に留まっているのを歯肉炎といいます。それがさらに進行して歯根膜・歯槽骨まで、炎症を起こし、それら歯周組織などを破壊してしまうのを歯周炎（歯槽膿漏）といいます。歯肉炎・歯周炎を総称して歯周病といっております。
歯肉溝に炎症が起きると歯周ポケットを形成します。ここにプラークや歯石が付着しその中に細菌が繁殖すると、歯周病になってしまうのです。
◎歯肉炎の主症状は歯肉が発赤・腫脹・疼痛・歯磨き時の出血・口臭などがあります。
◎歯周炎の主症状は冷痛・歯根が長くなる・歯の動揺・咬合痛・歯の移動などです。
◎歯周病の原因はプラークで、口腔内には400種類の細菌がおり、歯垢1mgの中に数億個の細菌が存在するといいます。むし歯の原因菌である好気性菌（空気のある所で増殖）は歯の表面・口腔粘膜・舌などに付着しており、歯周病の原因菌は嫌気性菌（空気のない所で増殖）といい、歯周ポケットや、歯根の深い所に存在します。
歯を3日間磨かないと、歯肉炎になり、1週間も放置すればそれが悪化し、歯周病にもなりかねないのです。
・歯周病の進行過程
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| 健康な歯 | 軽度の歯肉炎 | 歯肉からの 出血・冷痛 |
歯周ポケット が深かくなる 歯肉腫脹 |
歯槽骨の吸収 歯の動揺 |
◎予防としては歯科医院での健診を受け、原因除去療法をしてもらいましょう。
プラークが歯に付き難くするプラークコントロール、つまり正しい歯の磨き方を指導してもらうことです。また、喫煙・過度の飲食・ストレスなどの生活環境の改善、定期的な健診も必要です。
◎治療としては、歯石除去、重度の歯周病は歯周外科などがあります。歯石除去は定期的に歯科医院に来院し取ってもらった方が良いでしょう。